グラフィックボードの比較と最新のおすすめはコレ!ノートとの違いと交換の注意点も
グラフィックボードとは、ビデオカードやVGAとも呼ばれ、GPUが登載されたカードです。GPUはグラフィックス プロセッシング ユニットの略で、グラフィック処理に関わるため、ゲーミングPCでは一番重要です。
グラボ 性能 ランキング 比較表をサクッと見たい方は、こちらからどうぞ。
目次
グラフィックボードの比較・性能の違いを調べるには
グラフィックボードの性能はGPUで決まります。GPUは基本的に、型番の数値が多いほど高性能の傾向にあります。
NVIDIA社のGeForce系で言えば、RTX 3000シリーズより後に発売されたRTX 4000シリーズのほうが総じて高性能です。
ただし、RTX 40系がすべてRTX 30系と比較してスペックが上というわけではありません。
例えばRTX 4070はRTX 3080以上ですがRTX 3090よりは下の性能です。
最新GPUの型番で画質が分かる
PCゲーム用GPUであるGeFroce RTXやGTX系は、型番の下二桁でその時代のPCゲームをどんな画質設定で快適に遊べるかが、大体分かります。(殆どのPCゲームは画質設定ができるので、GPUスペックが低くても高画質にできますが、その場合はカクカクすることが多いです)
下二桁の型番 | 例 | 最新PCゲームの画質 | 性能 |
---|---|---|---|
90 | RTX 4090 | 最強!4Kも8Kも快適! | ハイエンド |
80 | RTX 4080 | 最高設定!4Kも快適! | ハイエンド |
70 | RTX 4070 | 高画質~最高画質 | ミドルハイ |
60 | RTX 3060 | 中~高画質(VR推奨) | ミドル |
50 Ti | GTX 1650 Ti | 中~低画質 | エントリーミドル |
50 | GTX 1650 | 低画質 | エントリーミドル |
30 | GTX 1030 | 最低画質 | エントリー |
上記表は最新PCゲームの場合なので、1~2年前のPCゲームならミドルクラスのRTX 3060でも最高画質ですし、ハイエンドのRTX 4090 は4~5年後でも高画質~最高画質で遊べます。
また、Ti が付いた場合は、その型番より少し上の性能になります。例えば RTX 3080 Ti は RTX 3080 の 約10%程度の高性能です。
おすすめはRTX 4070やRTX 3060
ゲーミングPCを購入する時に迷ったらミドル~ミドルハイクラスのGPU・グラボ搭載PCがおすすめです。どんなにグラフィックを売りにしてる新作PCゲームでも、当時のミドルスペックがあれば動くように作るのが普通だからです。
NVIDIA GEFORCEのミドルクラスはRTX 3060ですが、もう少し画質にこだわる方はRTX 4070となります。これらは売れ筋なのでメーカーも在庫リスクが少なく、薄利多売でも儲かるため安い値段のゲーミングPCになり、結果的にコスパが良い傾向になります。
ここ10年くらいのNVIDIA GEFORCEは下2桁の型番が70のものが一番コストパフォーマンスに優れています。
もしくはRTX 3060 Ti もコスパに優れるのでおすすめ。
一見して RTX 4080もコスパに優れるように見えますが、推奨電源容量が大きすぎたり発熱がやばくて危険な場合があります。
環境によっては強制的に再起動やブレーカーが落ちるといったことが報告されています。
RTX 4080は推奨電源の750W以上であっても、電流スパイクに非対応の場合は安全装置が働いてゲーム中に強制終了する場合もあります。
なので RTX 4080や4090がどうしても欲しい場合は自分でグラボ交換したり自作するのではなく、パソコンショップやメーカーなどに作ってもらえるBTO パソコンなどを推奨します。
2021年ゲーミングPCおすすめはコレ!ノートのGPU性能はデスクトップより低い?
上記は、デスクトップの例なので、ノートの場合は1~1.5段くらい下がる感じでした。
GTX 900までのノートPC用のGeForce系GPUは型番の最後にMがつきますが、例えばノートPCのGPUであるGTX 970Mは、デスクトップのGTX 950以上GTX 960以下くらいになります。
ただ、最新のGTX 10シリーズやRTX 以降では、Mが付かないデスクトップ用GPUとほぼ同性能のGPUも出ており登載しています。
しかし、ノート用CPUは未だデスクトップより低い傾向があります。
なので、同性能のGPU搭載デスクトップと比較すると、ノートの方がPC全体の処理速度は低スペックになる傾向にあります。
言葉を変えると価格が同じ場合はノートのほうがスペックが低くなります。
VRやMOD対応はVRAM(ビデオメモリ)も重要
GPUには、VRAM容量というビデオ表示部分を一時的に記憶する領域があり、型番の後ろに表記されます。例えば、RTX 4090 24GB とあったら 24GBがVRAMとなります。
基本的にこれも、大きければ大きいほど高性能となります。特に、VRChatやPCゲームで機能追加・改造できるMODで遊びたい場合は、VRAMが多いほうが快適になることもあり得ます。
例えば、VRCや画質改善系MOD対応ゲームを遊ぶ場合、似たような処理速度であるRTX 3070 8GBとRTX 2080 Ti 11GBでは、よりVRAMが大きい RTX 2080 Ti の方が快適なことも充分ありえます。
また、解像度が大きい場合もVRAM使用量が増えるため、VRAMが大きい方が快適になります。
最新ゲーム最高設定やSkyrimにMOD導入しまくった状態で、解像度4Kの場合は、VRAM 8GBでも足りなくなることがあり、その場合はRTX 3070よりRTX 2080 Tiの方がフレームレートが向上して改善されます。
なお、RTX 4070 TiはVRAM 12GB、RTX 4080は16GB、RTX 4090は24GBなので、VRChat勢や、4K、8KでMOD入れまくりたいなら、RTX 4090 が最強なのでおすすめです。
グラフィックボードのGPUはGeForceとRadeonどっち?
ゲーミングPC用のGPUは、NVIDIA社のGeForce系と、AMD社のRadeon系が主流で、基本的にGeForceの方が性能が良く、Radeonの方が価格が安い傾向にあります。
おすすめはGeForceです。PCゲーム発売日前や直後に最適化ドライバが出ることが多く、一番売れているためPCゲーム側の対応も良いからです。
最新作を発売日にプレイしたい場合はAMDのグラボは注意が必要です。実際にサイバーパンク2077ではAMD GPUの最適化が遅れていました。
グラフィックボードの交換・増設の注意点
グラフィックボードは、比較てき簡単に交換・増設ができます。基本的に挿せる場所に挿して電源ケーブルを付けるだけです。
なので、とりあえず今は安いのを買って、数年後に最新グラボに交換するという手があります。ただ、いくつか注意点があります。
ノートはグラボの交換は無理だが、外付けは一部対応
基本的にノートはグラボ・GPUの交換や増設が不可能です。なので、ノートでPCゲームをしたい場合は、ハイスペックにするのがおすすめです。
ただし、デルのALIENWARE(エイリアンウェア)など一部のノートは、外付けグラフィックボードに対応しているので、そちらを購入するという手もあります。
電源が対応していないかも
GPUには最低限必要な電源容量があり、これが低いとグラフィックボードの故障原因となりかねません。
特に、グラフィックボードを登載していないPCや、低スペック グラボを登載したPCの場合は、電源容量が少ないので注意が必要です。
また、対応した電源容量でも、年数が経つと劣化し出力が下がることもあります。
さらに最近のハイスペックグラボはゲーム中に通常計測不可能なくらい瞬間的に電流が増えるという電流スパイクが報告されており、推奨電源容量でも電流スパイク非対応製品では不足する事態があります。
電流スパイクに電源が対応してるかどうか不明な場合はゲーミングPC一式買い換えるのが無難で安全です。
RTX 3080以上おすすめPCはコレ!CPU性能が低いとボトルネック
PCゲームにも依りますが、CPUの性能が低いとGPUの足を引っ張り性能を活かせないことがあります。
フォールアウト4を例にすると、CPU Core i7-3770と最新ハイスペックのGTX 1070以上を組み合わせても効果が薄く、GTX 970の場合と大差無いです。さらに、同じGTX 970で最小フレームレートを比較した場合でも、CPUがi7-3770よりi7-6700Kの方が1.7倍も高くなります。
最初からハイスペックにするか、後から交換するのを前提でコスパ重視にするか、やりたいゲーム、将来性、CPUとのバランスも考えてGPUを決めましょう。
関連:ゲーミングPCのCPU比較の仕方。最新 i7のおすすめはコレ!グラフィックボード・GPUの性能ランキング
最後に、グラフィックボード・GPUの性能順の比較ランキング表を掲載します。推奨電源容量と参考価格、3D Mark Fire Strikeのおおよそのベンチマークスコアも追加しました。違いをよく見て、参考にしてください。
GPU | VRAM | 電源 | 価格 | スコア | 概要 |
---|---|---|---|---|---|
RTX 4090 | 24 GB | 850 W | 27万 | 5350 | 最速! |
RTX 4080 | 16 GB | 750 W | 18万 | 4779 | コスパ良好なのでおすすめ! |
RTX 3090 | 24 GB | 750 W | 3653 | ||
RTX 4070 Ti | 16 GB | 700 W | 13万 | ||
RTX 3080 | 10 GB | 750 W | 11万 | 3323 | RTX2080比2倍の性能!Ti版なら1.4倍! |
RTX 3070 | 8 GB | 650 W | 7万 | 2972 | コスパ良好なのでおすすめ! |
RTX 2080 Ti | 11 GB | 650 W | 16万 | 元最強 | |
RTX 3060 Ti | 8 GB | 600 W | 6万 | コスパ良好なのでおすすめ! | |
RTX 2080 Super | 8 GB | 650 W | 8万 | ||
RTX 2080 | 8 GB | 650 W | 7万 | ||
RTX 3060 | 12 GB | 550 W | 5万 | コスパ良好なのでおすすめ! | |
GTX 1080 Ti | 11 GB | 600 W | |||
RTX 2070 Super | 8 GB | 650 W | 5万 | ||
RTX 2070 | 8 GB | 550 W | 5万 | ||
NVIDIA TITAN X | 12 GB | 600 W | |||
GTX 1080 | 8 GB | 500 W | GTX980 SLI(2枚)より高速 | ||
RTX 2060 Super | 8 GB | 550 W | 4万 | 良いコスパで人気! | |
RTX 2060 | 500 W | 4万 | |||
GTX 1070 Ti | |||||
GTX 1070 | 8 GB | 500 W | |||
GTX 1660 Ti | 6 GB | 450 W | 3.5万 | GTX1070に迫るスペック! | |
GTX 1660 Super | 6GB | 450 W | 3万 | ||
GTX Titan X | 12 GB | 600 W | 15万 | 過去のハイエンド | |
GTX 980 Ti | 6 GB | 600 W | 8万 | 過去のハイエンド | |
GTX 980 | 4 GB | 500 W | 5.2万 | 過去のハイエンド | |
GTX 1660 | 450 W | 3万 | コスパ良好でGTX1060超え | ||
GTX 1060 | 3~6 GB | 400 W | 2.5万 | ||
GTX 1650 | 4 GB | 1.7万円 | |||
RX 480 | 8 GB | 3.8万 | Radeon系でGTX980に迫りコスパも良い | ||
GTX 970 | 4 GB | 500 W | 3.8万 | Vive,VR推奨スペックの最低ライン | |
RX 470 | 4 GB | 2.8万 | RX 460の2倍の性能 | ||
GTX 980M | 4~8 GB | ノートPC用 | |||
GTX 960 | 2 GB | 400 W | 2.4万 | ||
GTX 1050 Ti | 4 GB | 1.9万 | |||
GTX 1050 | 2 GB | 1.7万 | |||
RX 460 | 4 GB | 1.6万 | GTX 960に迫る性能でコスパが良い | ||
GTX 950 | 2 GB | 350 W | 1.8万 | ||
GTX 760 | 2 GB | 500 W | 1.7万 | ||
GTX 970M | 4~6 GB | PC本体込17万 | ノートPC用 | ||
GTX 965M | 2 GB | PC本体込10万~ | ノートPC用 | ||
GTX 750 Ti | 2 GB | 1.2万 | この辺がゲーミングPCとして最低限 | ||
GTX 960M | 2 GB | PC本体込10万~ | ノートPC用 | ||
GTX 660 | 2 GB | ||||
GTX 1030 | 2 GB | 1万 | |||
GTX 950M | 2 GB | ノートPC用 | |||
RX Vega 11 | 113 | CPU内蔵GPU | |||
UHD 630 | 49 | CPU内蔵GPU | |||
Iris Pro Graphics 580 | CPU内蔵GPU | ||||
HD Graphics 530 | CPU内蔵GPU | ||||
HD Graphics 4600 | CPU内蔵GPU |
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